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ストリートサーキットとは.
ストリートサーキット、公道サーキット、テンポラリーロードコース、市街地サーキット等々、色々な呼び名があり、それぞれ厳密には意味が違うのだが、広い意味では要するに仮設サーキット、即ちニ輪・四輪自動車のレースを行なうために、本来別の用途を持つ土地に一時的に作られるコースのことである。
多くは一般道路を一時的に閉鎖して作られるが、公園や飛行場(註1)を利用したものも少なくない。色々なタイプのものがあるが、公道を利用したものは一般的な市街地型と、スパ−フランコルシャン(註2)やル・マンのサルテサーキットのような郊外型の2種類に大別できるだろう(註3)。市街地型にもまた、北米に多い直角コーナーばかりのものから、マカオのようなワインディングロードタイプまで色々ある。また仮設コースと言ってもイベント期間中だけ全てが仮設されるものから、ル・マンのコースのように常設サーキットの一部を利用したものまで、仮設の度合いも様々である。
筆者がデザインしたコースは公園型を除くと殆どが市街地型であり、また日本で度々持ち上がる公道サーキット計画も、やはり筆者が知る限り殆どが市街地型なのだが、周辺の交通に与える影響や騒音の問題、また村おこし・町おこしとしての可能性などを考えると、意外と日本で最初に実現するのは郊外型の公道レースなのかもしれない。
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註1.
1995年頃、確か四国の廃止された飛行場でF3000、或はドラッグレースを開催する計画があったと記憶する。その後どうなったのだろうか。
註2.
イベント期間中にしかコースが存在しない為、それ以外の日にテストが出来ない、というのが仮設サーキットの大きな特徴の一つだが、スパ−フランコルシャンサーキットはよくテストに利用される。あそこのコースは公道ではない部分も含むが、そこだけではコースが完結しない筈である。わざわざテストのために交通規制してくれるのだろうか(←どうもそういう事らしい。:補足 2001/09/21)。大体スパはレースの開催も多い。不思議である。
(補足 2009/05/09:スパのコースは2007年の改修以降、一般道路としては廃止され、とうとう常設サーキットになってしまった。残念である。こうなったらスパ24時間くらいは旧フルコースでやってくれないだろうか。しかし沿道の住人なんかは今どうしているんだろう。)
註3.
ドイツの老舗サーキット、アヴズはアウトバーンの本線とインターチェンジを組み合わせて作られるコースらしい。筆者は実物もコース図も見たことが無い。どなたか詳しく御存知ないですか。(補足 2000/04/15:戦前のアヴズは、アウトバーンの直線区間の両端にスプーン状の折り返し用バンクを接続した、細長い“トラック”であったらしい。しかし現代のアヴズでは直線の一端は中央分離帯を切り欠いただけのUターンヘアピンだし、反対側もバンクを使っているとは思えない。)
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